「鎮魂曲」

EXIT
 鎮魂曲

闇の中に一つのヒカリ。
命の終焉(しゅうえん)認知する時、闇は死者を包むでしょう。

終ることなく歩む者に、竜の導を授けましょう。
竜の下へ迷わぬよう、導の詩(うた)を詠いましょう。
堕ちることなく歩むため、皆で詩(うた)を詠いましょう。

哀の感に駆られぬように、貴方にヒカリを捧げます。

皆でヒカリを奏でましょう。
皆でヒカリを引きましょう。
ヒカリで全てを温もりに。
染まることない純なヒカリを、言の葉に乗せ織りましょう。
三途の川で冷えぬよう、織った衣で包みましょう。
貴方に愁(うれ)いがに募らぬよう、微笑み絶やさず詠いましょう。

皆が貴方を忘れぬよう、語りの音色を流しましょう。
ヒカリの音色を風に委(ゆだ)ね、未来の童(わらべ)に語り継ぎ、忘れる事無きその全て、闇には決して帰させません。
闇の自由をヒカリで包み、見えて届かぬ黄泉の竜へ、辿り着くよう祈りましょう。

詠い終わりしそのときも、竜の下へと歩むでしょう。

竜の導を落とさぬよう、ヒカリの旅を紡ぎましょう。
心安らぐその日まで、我等は紡ぎ続けます。
紡いだヒカリを貴方に託し、召される容姿を見護ります。

――DRAGONIC SAGAU 著・雨硝子 枯葉『春の終わりと夏の訪れ』より抜粋


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